ゲキ×シネ「SHIROH」

今日は,上記のものを見るために,わざわざ小倉まで行ってきました。
ゲキ×シネというのは,舞台の映像を映画館で流すというもので,
「SHIROH」は,数年前に製作された劇団新感線のミュージカルです。
帝劇初のオリジナル・ミュージカルらしい。
当時見ようかどうか迷って結局見なかった作品なので,
こうしてみることが出来て嬉しい。


ゲキ×シネについては,なかなかよかったよ。
劇場特有の臨場感には及ばないけど,
映像だとアップが出来るから,また違った迫力があった。
少し気になったのは,少し声がアフレコっぽい感じがしたこと。
どうやって製作したのかよく分からないけど。
映像は,テレビの劇場中継とは一味違う感じでよかったと思う。


で,「SHIROH」ですが,やっぱり劇団新感線の舞台は,
独特だなと改めて思ったよ。
劇団新感線は,結構久しぶりだったけど,
なんかゴチャゴチャしているイメージが強いんだよね。
やっぱり他のミュージカルとは違う感じがする。
とはいえ,迫力はさすがだな。
音楽とか照明とかの使い方とか,殺陣の格好良さとかね。
ストーリーは,それなりには面白かったけど,
若干分かりにくさもあったな。
周りで結構泣いている人もいたけど,俺は泣きそうにはならず。
劇団新感線らしい笑いも随時入ってたしね。
音楽は,全体的によくまとまっていたとは思うけど,
そこまで印象に残るものはなかった。
少なくとも今メロディーを覚えているものはないし。


キャストはやっぱり中川晃教だな。
ああいう奔放な役をやらせると素晴らしいね。
特に終盤の迫力は圧倒的だった。
あと,上川隆也の歌とか初めて聞いたけど,頑張っていたと思う。
他のキャスト陣も全体的に素晴らしかったな。
ただ,江守徹は見事な存在感であったが,歌は少なくていいかも。


なんというか,劇団新感線としての初のミュージカルのせいで,
制作側が張り切ったのか,とにかく歌が多かった。
別にミュージカルだからといって全て歌にする必要はないわけで,
(もちろんそういう作品もありますが)
ここは歌じゃなくてもいいのに,と思う部分もあったような。


全体としての満足度は結構高かったです。
舞台観劇という敷居の高い世界への入り口としてのこのような試みは
今後広がった方がいいかもしれません。