歩兵の本領

歩兵の本領

歩兵の本領

浅田次郎への回帰シリーズ第2弾。
これは、学生運動華やかなりし頃の自衛隊を舞台とした
短編集。それも、下士官というか、自衛隊に入って日が
浅い人たちを中心に描いている感じ。


浅田次郎自衛隊に実際に所属していたのは、
わりと有名な話なわけで、彼の体験を基にした作品なんだろう。


話自体は、なかなか面白かった。
やっぱり、自衛隊とか全然違う価値観で動いているわけで、
しかも、それはそれで納得できたりもするので、
まあ、色々と考えさせられたりもした。
あと、描いている時期が70年代なので、
自衛隊に対する風当たりが厳しかったり、他方で、
旧軍出身者もいたりして、色々と興味深い点はあった。