点と線

もはや古典かな。
松本清張は小倉で生まれたらしく,小倉に記念館がある。
そこに夏に行って以来,ちょこちょこ松本清張を読むようになった。


で,今回読んだのが「点と線」
時刻表トリックの先駆けなのだろうか。
時刻表トリックといえば,西村京太郎という印象が強い。
彼の作品は中学生以来,ろくに読んでいないが,正直言って,
古くさいイメージがあって,最近は全く読んでいなかった。
まあ,そもそもトリックの巧妙さとかどうでもいいんだよね,僕としては。


なんで,「点と線」のアリバイトリックがどうこうとかいうのは,
批評できる立場にないです。
ただ,まあ,一見完璧に見えたアリバイを破っていくのは,
読み応えがある。
あと,松本清張らしく社会派小説的要素もある。


あと,舞台が福岡なんだけど,かなり古いせいか
色々と今と違うところがあって面白かった。
地下鉄の代わりに市電があったりとか。
あと,競輪場前駅とかいうのが出てきて驚いた。
昔はあったんだね。調べたところによると1962年に廃止だって。


終盤の展開はやや微妙だった気もするけど,
面白く読めたかな。