国家の罠〜外務省のラスプーチンと呼ばれて

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

ようやく読みました。1年前から興味があったのに、
これだけ時間がかかってしまった。
やはり、単行本買うのには、まだまだ抵抗があるわけで。


それはさておき、期待に違わぬ面白さだった。
前に読んだ「インテリジェンス」的な
外交の機密情報的な面白さもあるし、
他方で、検察との関係なども詳細でかなりおもしろい。


事前情報で「これは国策捜査だから」と検察官に言われるという
話は聞いていたのだが、その台詞もちょっと印象が違う感じ。
とにかく、担当検察官(実名で出てくるのだが、大丈夫だろうか?)
佐藤優との関係がとても興味深い。
駆け引きというか取引というか、こんなん書いていいのかって感じ。


佐藤優は、ものすごい人だという思いを再確認。
500日を超える勾留生活であれだけ自分を保てる人ってそういないよな。


あと、これを読むと、鈴木宗男氏は、かなり立派な人に思えてくる。
一方当事者が書いたものだし、過信しすぎるのもあれだが、
信用できる気はする。